佐久中央接骨院のスタッフブログです。

2018/04/01 17:21


明治に活躍した天神真楊流柔術家、井ノ口松之助先生の著書です。
松永清左衛門先生に師事した方で同時期には現代柔道の祖となる
加納治五郎先生も師事していました。この本のあとがきにも
大家の格言として寄稿しています。



明治29年1月20日初版発行となっており購入したのは
平成24年の復刻版です。


明治時代に柔術家が人々を施術していたかは不明ですが、
接骨院での骨折の整復(折れた状態を元に戻すこと)方法などの
源流は柔術家達の奥義、活法に由来すると言われています。
源流を辿ることで施術の役に立つことでもあればなと
購入したわけです。


旧仮名使いに旧字体は読んでいて全くもって意味不明なことも
多々あります。(解らないが7割以上ですが・・)
知識を新たにすることもあれば、そんなことをしても効果は
ない上に死にますよ、なんてこともあります。
最たるものが下のページ。



フグの毒に中った時対処法です。

本来ならば、ふぐ毒はテトロドトキシンと言い、
神経と筋肉に作用して身体の麻痺を起こすので
現在では体内に入ったテトロドトキシンがやがて体外に排泄される
までの間人工呼吸器で呼吸を補う対症療法が行われます。

また、胃に残っている残留物を出す胃洗浄や、
尿の排泄を促進することも行われます。

それが本には対処法としてこんなことがかかれています。

曰く スルメ(魚に易)を煎じて汁を呑むべし
曰く 砂糖を食すもよし
曰く 桜の木を木なり葉なりを煎じて飲むべし
   また煎じるまでは木や葉を齧らせるのもよし


         確実に助かりませんね。

どうしてこのような対処法になったかは定かではありません。
願わくば亡くなった方がいないことを祈るばかりです。

他にも色々あるのですが、如何せん読解力の無さが恨めしい
限りです。

誰か意訳できる方がいると嬉しいのですが、
協力していただける方連絡ください(笑)







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