当院はシンスプリント、野球肘などのスポーツ外傷の治療に力を入れています。

1)スポーツ障害の原因と傷害を起こしやすい身体の部位

スポーツをしているとき急激な外力が加わって起きる、捻挫や脱臼、骨折などは「スポーツ外傷」と呼ばれ、また、練習を繰り返したりすることで、局所の過度使用のため慢性に障害が起こるもの、例えば野球肘などを当てはまります。

スポーツ障害を引き起こす部位は、腰、膝、足(くるぶし、足の指)、肩(肩関節、肩甲骨、鎖骨)、下腿(すね)の順に多く、腰は身体の中心でどのスポーツ種目においても基本的な姿勢を維持するのに重要な部分です。スポーツ障害の内容として腰痛が最も多いのは容易に理解できますね。膝や足におけるスポーツ障害は、膝蓋骨や足底部の慢性疼痛です。ランニングやジャンプなどによる障害が代表的です。

2)スポーツ傷害の治療と予防

スポーツ外傷や障害を受けたときには、速やかに専門医による適切な診断と治療を行ってください。しかし、スポーツ傷害を起こさない予防がより大切です。

スポーツ障害はハードな反復練習や適切でないフォームによる運動で起こりやすいものです。発育期の子供では、体力や体型に個人差が大きいので年齢や学年が同じでも個別の運動メニューを必要とする場合があります。体力的に劣っている女性や中高年齢者では、練習の内容や練習量が多すぎないよう注意を払う必要があります。関節、腱、筋肉などの疲労感や痛みを感じたときには運動を中止してください。スポーツ前後の入念なストレッチはスポーツ傷害の予防に有効です。